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植田総裁記者会見(7月18日)
――G20終了後の鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣、植田総裁 共同記者会見における総裁発言
2023年7月20日
日本銀行
―― 於・ガンディーナガル(インド)
2023年7月18日(火)
午後6時51分から約20分間(現地時間)
【冒頭発言】
今の鈴木大臣のお話に二点だけ付け加えさせて頂きます。一点目は、まず世界経済に関するセッ
ションですが、世界的な金融環境のタイト化や根強いインフレ圧力を踏まえた経済見通し、あるいは
リスク要因などについて議論されました。また、世界的な食料・エネルギー不安、気候変動問題への
対応がマクロ経済に与える影響についても議論がありました。私からは、日本の物価動向や日本銀行
の政策対応について説明しました。
また、金融セクターに関するセッションですが、今、大臣からもお話がありましたが、暗号資産の
金融システムに対する影響等について議論がなされました。私からは、引き続き、これも大臣からお
話がありましたが、FSB等における作業をしっかりと進めていくことが重要とお話ししました。以
上です。
【問】
総裁については、このようなウクライナを巡る国の意見の相違があったり、また、中国の半導体の
材料の禁輸とか経済の分断というのがIMFなどでもかなり懸念を示されているんですけれども、世
界の経済の分断について、国際経済に与える影響、どのような懸念があるのか、総裁の考えをお願い
します。
【答】
世界経済の分断の影響という点についてですけれども、ちょっと教科書的な話になって恐縮ですけ
れども、本来、自由な貿易をしてそれぞれの国が自分の得意なものを作る、それを交換し合うという
ことで世界経済は発展してきましたし、90 年代以降それが加速したという中で、良い動きがずっと続
いてきたわけですが、それに安全保障というやむを得ない他の目標が出てきたということではありま
すけれども、ブレーキをかけるということですから、何らかのマイナスの影響というのは避けられな
いというふうに考えてございます。
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【問】
続いて、植田総裁に一問伺います。G20の場ではあるんですけれども、7 月の政策決定会合が近
いということで、これについて是非お考えをお聞かせください。7 月の政策決定会合に向けて、市場
でのYCC修正観測によりまして、週明けの東京市場ではイールドカーブに歪みが生じる兆しがあり
ました。総裁は以前からコストとベネフィットを衡量してYCCを修正するかどうか決めるというふ
うにおっしゃっていましたが、 足元の状況を考慮しますと、 修正する必要はないとお考えでしょうか。
ご見解をお聞かせください。
【答】
ちょっと長くなるかもしれませんが、これまでの私どもの考え方をもう一度申し上げたいと思いま
すけれども、まず、基本に、持続的・安定的な2%のインフレの達成というところにまだ距離がある
という認識がこれまであって、そういう認識のもとでは、金融仲介機能とか市場機能に配慮しつつ、
イールドカーブ・コントロールのもとで粘り強く金融緩和を続けていくということをしてきたわけで
ございますけれども、そういう姿勢、もちろん最初の前提のところは毎回の決定会合でチェックする
わけですし、見通しが変わるところでも一応、改めてきちんとチェックするわけですが、それの前提
が変わらない限り、全体のストーリーは不変であるということは申し上げたいと思います。
以 上