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総裁記者会見(9月24日) [PDF 289KB]

SPEAKER記者会見(9月24日)

PUBLISHED25/09/2024, 00:00:00
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2024年9月25日

日本銀行

総裁記者会見

――2024年9月24日(火)午後4時から約35分

於 大阪市

(問)

先ほどの懇談会で主にどういった意見 、要望が出たのか、印象に残ったものを教え

て頂きたいのが一点と、関西の経済の現状と景気の先行きについて教えてください。

(答)

まず一点目ですけれども、今日はご案内のように、関西経済を代表する方々と、経

済・金融の現状あるいは課題、あるいは金融政策 運営に関する意見交換等、様々な

率直な意見の交換ができまして、 大変有意義でございました。この場を借りて改め

て御礼申し上げます。そこで出ましたいくつかの話について の印象、そのようなも

のですが、まず二点目とちょっとダブるかとも思いますが、経済動向ですが、企業

業績や設備投資は概ね堅調で全体として緩やかに経済が回復しているという お話で

した。特に、旺盛なインバウンド需要 を指摘する声が多く聞かれたというふうに思

います。また、万博をはじめとして、経済を牽引するポテンシャルが高いもとで 、

関西企業の投資意欲が旺盛であるという見方も複数の方から伺いました。先行きに

ついても、今年の春闘の高い賃上げなどによって所得が改善することで、こうした

回復が続くのではないかという見方が多かったように思います。また、 経営者の

方々から、付加価値の向上、そしてその適正な分配 、特に賃上げを起点とする給与

所得の向上が重要である旨、多数のご意見を伺いました。コスト上昇分の価格転嫁

の円滑化に向けて、経済界を挙げて取り組む姿勢を伺うこともできましたし、サプ

ライチェーン維持の観点から、適正な価格転嫁が必要であるとのご指摘もあり まし

た。一方で、原材料価格や人件費の上昇 、労働力不足の深刻化などを懸念する声も

聞かれました。景況感は、業種や企業規模などによってばらつきが大きくなってい

ることを改めて感じた次第で、今後とも丹念に点検していきたいと思っています。

それから、為替市場をはじめとして安定した金融環境への期待 、あるいは中小企業

に対するイノベーション創出や事業継続のための支援、スタートアップへの支援の

必要性についても話を頂きました。いずれも大変貴重なご指摘だったと思います。

私どもとしては、関西およびわが国の経済・金融情勢を丁寧に点検しつつ、引き続

き適切な政策運営に努めていく方針であることを改めてお話し致し ました。それか

ら、万博に対する期待の声です。多くの観光客が訪れて国際的な交流が促進される

ことでビジネスチャンスが訪れる ということが期待されるほか、イノベーション創

出の機会としたいという声を伺いました。私自身も、今朝、建設 会場を視察させて

頂きましたけれども、大屋根リングを はじめパビリオンが建設されている様子を間

近に拝見しまして、着実に準備が進んでいると感じました。多くの方々 、特に若い

方々にとって、最先端のテクノロジーやアイデ アにじかに接するとともに、様々な

国や地域の人々と交流し、多様な文化や価値観に触れる絶好の機会になると思いま

す。大阪・関西万博は、関西経済のみならず、日本経済にとって大変重要なイベン

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トですので、日本銀行としても成功を願っております。

それから、既に概ね申し上げましたが、関西経済の景気の現状等についてもう一度

まとめさせて頂きますと、現状の判断としましては、全国とほぼ同じですが、一部

に弱めの動きがみられるものの、緩やかに回復しているというふうに判断していま

す。コンポーネント的にみますと、輸出や生産ですけれども、アメリカ や欧州向け

がやや減少していますが、中国、NIEs、ASEAN向けで、特にIT関連財を中

心に持ち直しの動きがあって、全体では 概ね横ばいとなっています。設備投資は 、

半導体関連など成長分野での能力増強投資や、将来を見据えた先行投資 、それから

省人化・省力化のための投資に加えまして、特に関西の特徴かと思いますが、うめ

きたをはじめとします都市再開発や万博に向けてインフラ整備が進んでいる という

ふうにみています。個人消費もインバウンドの増加に伴い、旺盛な需要が幅広い分

野で拡大するもと、高額商品や化粧品 ・夏物衣料品など季節性商品を中心に堅調に

推移しています。先行きは、堅調な内需のもとで、海外経済が緩やかに持ち直し、

全体として回復を続けていくというふうにみています。

(問)

総裁、先ほどのご挨拶で、金融市場については引き続き不安定であって、 きわめて

高い緊張感を持って注視するとおっしゃっていましたけ れども、足元の市場につい

ては、Fedの0.5%の大幅な利下げによって、NYダウは4万2,000ドルを突破し

て史上最高値であって、また日経平均株価も 8 月からは大きく値を戻してはいます

けれども、アメリカの経済とかFRBの金融政策の先行き次第では、 8 月初頭のよ

うな円が急伸し、株価が大きく値を下げる、そういうリスクって いうのは引き続き、

かなり強い警戒感を持ってみているということでしょうか。

あともう一つ、先日のFOMCで示されたSEP、このドット ・プロットなんです

けれども、FOMCの参加者の今後の利下げパスについては、まだばらつきがある

のかなと思いましたけれども、米国経済がソフトランディングに向かっていくのか、

利下げは緩やかなペースで進んでいくのか、これについての見極め というのは、日

銀としてはかなり時間がかかるのかと いうのですけれども、次回日銀のMPMです

けれども、10 月のMPMはですね、FOMCの先に行われるということですので、

日銀の利上げの判断を巡る、そういった不確実な部分、これが晴れるってなかなか、

10 月の会合ではなかなか難しい状況なのかどうか、その辺を伺えないでしょうか。

(答)

まずアメリカ経済とも関連して、金融資本市場の不安定性についてどう評価してい

るかというご質問だと思いますけれども、講演でも申し上げておりますように、潜

在的な不安定性は続いているとみているので、緊張感を持って見守っているという

ところでございます。ただ、もう少し申し上げれば、 8 月の初めと、例えば足元と

比べて、いずれも緊張感を持ってみているわけですけれども、アメリカ経済の先行

きについての不透明感が根っこにあるという点は、ずっと一貫して同じだと思うん

ですけれども、8 月の初めのマーケットの不安定性の一因であった、短期的 な投機

的なポジションの積み上がりの巻き戻しの動き、ここの部分は完全なことは 分から

ないですけれども、概ね一段落したというふうには考えています。

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それから、アメリカ経済動向の今後の動きについて、どの程度のソフトランディン

グになるのかを見極めるのにはどれくらいの時間がかかるのかという趣旨のご質問

だと思いますが、これは前もって何週間、何 か月みれば十分であるということが分

かる種類のものではなくて、毎月、毎週のように新しいデータが出てきますし、そ

れを評価した、特にFRBの関係者のコメントも出てきますので、それをみなが ら

考えていきたいということでございます。

(問)

一点目が国債買入れの減額に関してで、減額が始まりましたけれども、中長期の国

債の金利っていうのは低位にとどまっています。その理由についてどうお考えでし

ょうかというのと、市場では、日銀の国債保有に伴う金利の押し下げ効果の大きさ

を指摘する声がありますけれども、来年 6 月に予定する買入れの見直しで減額幅を

増やすということも考慮するのでしょうか。

あともう一点が、輸入物価の上昇を受けた物価の上振れリスクの減少で、時間的な

余裕があるということを今日の講演でもおっしゃっていましたが、市場では、 今、

日銀の早期利上げの観測が後退しています。またその代わりに 、為替が再び円安に

動いたときに、その余裕が狭まるということになりませんでしょうか 。その際には、

その状況をみて政策対応するということになるのでしょうか。

(答)

最初に長期金利、国債市場の方ですけれども、7 月会合後、1%を少し下回った水準

で推移している、そういう背景に関するご質問だと思いますが、やはり大きいのは

アメリカ経済動向に関する不確 実性が、7 月の途中までと比べて増したということ

で、アメリカの長期金利も低下して、 それに連動しているという面があるかなとい

うふうに思います。そのうえで、8 月の初めくらいの一瞬のところを思い出してみ

ますと、先ほど申し上げたような短期的な投機ポジションの中には、日本の国債を

空売りしているというものもあって、これが 踏み上げられたという効果も多少はあ

ったかとは思いますが、その後、2 か月近くになる中での最大の要因ではないと思

います。

それから最後の方は、為替の動向が今後、例えば円安になった場合に、政策的にど

う判断するのかというご質問だったと思いますが、これはもう言うまでもなく 、わ

れわれの物価見通し、それにまつ わるリスクに、そこの動きがどういう影響を与え

るかという観点から判断していきたいと思います。真ん中にもう一つ[質問が]あっ

たような。

(問)

来年 6月の見直しで、減額幅を増やすことはありますか。

(答)

それは、見直しをするということですので、現時点でどういう可能性も排除したく

はないですけれども、特定のこういう方向でこういうふうにしたいという見方を今

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持っているというわけでは全然ございません。

(問)

二点お願いしたいんですが、一点目、今日の講演でも言及されていて、金曜日の会

見でもとりわけ強い関心を持ってみ ていきたいとおっしゃっていたサービス価格の

改定、10 月の改定の動向なんですけれども、こちらをしっかり確認できるサーベイ、

あるいはCSPI、企業向けサービス価格指数や、消費者物価指数のサービス価格

部分、こういったものをしっかり見極めて政策判断する必要があるのか 、あるいは

ある程度事前にいろいろ得られる情報をもとに判断することも可能なのか、この 10

月はとりわけサービス価格の改定が集中する時期ではありますが、どの ようなデー

タをもとにその動向を判断するのかということについて教えてください。

二点目は、こちらも先ほどの講演で言及されていた多角的レビューなんですけれど

も、年内をめどに公表されるということですが、こちらは金融政策へのインプリケ

ーションはないのであるというふうには強調されている んですが、既にレビューの

一環としていろいろなレポートや論文が出されていて、これを読んでみると 、例え

ば自然利子率についての考察ですとか、金融政策の運営上 、重要な論点も含まれて

いるように思います。こうした内容が、例えば 3 月のマイナス金利解除ですとか、7

月の利上げといった、政策変更に影響をある程度及ぼす材料があったのかどうか、

及ぼしたとしたらどのような点なのかについて教えてください。

(答)

サービス価格の方ですが、これは前から申し上げていますように、基調的物価上昇

率を判断していく際の大事な材料ですので、毎月 、関連のデータが公表される度に

綿密に分析しています。従って、今後もそうですし、金曜日も申し上げましたよう

に、10 月は特に改定の頻度が高い月でもあるので、注意してみたいとは思っていま

す。もちろん 10 月分について若干事前に分かる情報もあるとは思いますけれども、

ちゃんとみてみないと分からないというところも多いので、確認はしてい きたいと

思いますし、当然それも含めて、サービス価格の動向だけで 全体の基調的物価上昇

率に関する判断を決められるわけでもないので、一つの重要な要素であるというこ

とかと思います。

それから、多角的レビューは年内にまとめの公表を目指して作業を続けています。

それと、金融政策との関連ですけれども、私どもが申し上 げているのは、これを出

したらその先にかなり短期的なタイムスパンで、金融政策がこっちに行ったりあっ

ちに行ったりするというような情報がそこに含まれているわけではない です。ただ

し一方で、過去 20 何年間の長い期間にわたる、当然金融政策の効果とか副作用につ

いての分析がいろいろな側面からなされていますので、そのインプリケーションと

いうのは、今後はそういう政策を場合によって 打つかもしれないというような事態

に陥ったときに、非常に重要な判断の一つの材料になるというふうには考えていま

す。そういう作業を行う中で、自然利子率に関する推計もいくつか出てきて、それ

はずっと足元の金融政策を決める際にも、一つの参考材料になったことは確かでご

ざいます。ただ、何度も出ていますように、現在のところは幅のある推計結果です

ので、それが決定的にどこかを左右したということでもないかと思います。

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(問)

万博についての質問なんですけれども 、先ほどおっしゃっていたように大屋根リン

グに行かれたとのことで、それ以外にどのようなところを視察されたのかというの

と、あとは協会側の担当者の方から様々な説明を受けられたのかなと思うのですが 、

実際どのような説明があったのか。

そして最後に先ほど、やはり万博は日本経済にとって重要なイベントになるという

ふうにおっしゃっていましたが、経済効果を最大限発揮するためにはどのような万

博になるべきなのか、どのようにお考えか教えて頂ければと思います。

(答)

残念ながらあまり時間がありませんでしたので、 リングのところに上がって、協会

の方から、まずそこから見える姿について いろいろお話を頂き、私からも質問をさ

せて頂き、ここに至る経緯とか、万博が終わった後どうするのか とか、そういうこ

とについても質疑応答をさせて頂きました。それから、協会の方以外では建設を担

当されている建設会社の幹部の方とも意見交換をさせて頂き、建設の過程でどうい

う点にご苦労があるのかとか、どういう点を注意されているのかとか、そういうこ

とについても興味深い話を伺うことができました。

先ほど来、抽象的には申し上げているのですが、この万博で、関西経済ひいては日

本経済がうまく活性化されるためにはどういうことがあればいいかという趣旨のご

質問、お尋ねだと思いますけれども、抽象的には 、そこで新しい技術の展示等があ

って、そこに集まった人たちがそれを見て議論して、 更に新しい、あるいはよりコ

マーシャライズできるようなものにつながっていくとか、もっと広く世界からいろ

んな方々が来て、万博を見るだけでなく、関西の大阪を含めた地域を 回っていかれ

る中で、こんなに気が付かなかったいい面が日本の関西にあるんだということを感

じて頂くということが必要だと思うんですね。そのためには 、あまり準備していな

い発言で恐縮ですが、こちら側としても、どういう見せ方をするか、マーケティン

グという抽象的なことになると思いますが、そこにおいていろいろな工夫がなされ

ることが重要だと思いますし、既によく拝見すれば、そういう工夫が随所になされ

つつあるとは思いますけれども、まだ 200 日くらいある中でいろいろな工夫の余地

は今後残っていると思いますけど。すみません、抽象的な言い方で。

(問)

総裁、先週末の記者会見でですね、所得環境の改善ですとか、そういった部分で、

基調的物価上昇率、上げてもいいという判断もある一方で 、アメリカの経済、アメ

リカを中心とした海外経済の不透明さで 相打ちのようなかたちになっているとおっ

しゃいました。先ほどの質問にもありましたように、例えばサービス価格が今後ま

た強く上がっていくですとか、国内経済のプラス要因が増えた場合にアメリカ経済

の不透明さっていうのが変わらないような場合っていうのは、政策金利の調整がで

きるとお考えになっているのか教えてください。

(答)

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そこは、常に、望ましいプラスの要因とマイナスの要因がそれぞれ出てきたときに、

全体としてどうみるかというバランスの問題だと思います。もちろん 、アメリカ経

済を巡る不透明性がある程度以上 、数量化するのは難しいですけれども、低下して

ほしいと思いますが、それがどこまで低下すれば十分かということは当然、国内の 、

おっしゃったような、単純に申し上げれば、基調的物価上昇率がどれくらいの速さ 、

強さで上昇してくるかということ との相対ですので、そこは丁寧にみて判断を誤ら

ないようにしたいなと思っております。

(問)

自民党総裁選についてですね、市場への影響もあり得 るので総裁にお伺いしたいん

ですけれども、もちろんこの時点でどなたが総裁になり、首相になるか分からない

んですけれども、もうご存知のように候補者の中に金 利の引き上げについて反対さ

れる声を表明されている方もいらっしゃいます。もし仮に 、政府が利上げをすべき

ではないという判断、政策を採る場合、日銀、植田総裁としてはどういった対応を

取られるのか。というのも、日銀法では独立性は担保されているものの、政府と経

済政策の基本方針と整合的なものになる ようにっていうことも明記されています。

そういった場合、総裁、再三、見通し通りにいけば利上げをしていくってこと をお

っしゃっているわけですけれども、仮に、政府がそういった方針じゃなくなった場

合、どういうふうにご対応されるお考えなんでしょうか。

(答)

どういう方、あるいはどういう考え方の方が自民党総裁そして総理になられるとし

ましても、私どもとしては引き続き、政府と密接な意思疎通を図っていきたいとい

うふうに考えております。

(問)

今の質問の関連になりますけれども、10 月になると新しい内閣が発足する見通しに

なりますが、総裁ご就任されてから政権が変わるのが初めてということで、2013 年

に政府と日銀の間で結んでいるいわゆるアコードの扱いですけれども、日本銀行と

してはこのアコードの扱いについて政権が変わった際にはどのようにされる現状の

方針でしょうか。

(答)

アコードについては現段階ではノーコメントとさせて頂きます。

(問)

一点、市場との対話のことで伺います。先週末の決定会合後、総裁の記者会見を受

けて、市場では利上げに慎重な見方が強いとみられて、 2 円強円安に振れました。

基本、総裁の会見での説明は、経済・物価見通しが実現していけば、利上げを進め

るっていうご説明だったと思うんですけ れども、このように円安に振れたことで、

やっぱり市場との対話っていうのが、非常に、改めて難しいということを感じられ

ましたでしょうか。また、今後利上げを進めていく中で、市場との対話に影響など

は何かありますでしょうか。お考えをお聞かせください。

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(答)

いつも申し上げていることですけれども、短期的な、例えば為替レート変動等につ

いては、コメントを差し控えたいと思います。そのうえで、できる限り丁寧な、市

場、あるいはメディア、国民とのコミュニケーションを続けていきたいというふう

に考えております。

(問)

先ほど、新政権発足後のアコードの扱いについては現時点でノーコメントというこ

とだったんですけれど、もう一問すみません、伺いたいのは、もし新しい政権側か

らアコードの見直しについて議論したいというお話が 日銀サイドに来れば、日銀と

してはアコード見直しというのも検討されるというお考えなんでしょうか。

(答)

それはもちろん、政権と密接な意思疎通を図っていくという中で対応させて 頂くと

いうことになると思います。

(問)

今後の利上げについては適宜判断していくということだったんですけれども、アメ

リカが大幅な利下げをした一方で日銀としては利上げのタイミングを模索していく

という方針かと思うんですが、日米の金利差が縮小したことで物価の上振れリスク

が減っているとすれば、それが今後の日銀の利上げのペースにどのように影響して

いくのかというところを教えて頂けますでしょうか。

(答)

それは金曜日もちょっと申し上げましたが、アメリカの金利がおそらく今後下がっ

ていくであろう、その背景には、それ を引き起こすであろうアメリカ経済の動向が

あると思います。これを総体的にちゃんととらえたうえで、わが国経済の、特に経

済・物価見通し、あるいはそのリスクに与える影響を評価していくということに、

結局尽きるのかなと思います。その中で、私どもとして、どういう政策対応が望ま

しいかということが決まってくるかと思います。

(問)

先ほどの質問の中でですね、アメリカの不確実性が晴れるというところの判断が非

常に難しく丁寧にみていくということなんですが、仮にこの不確実性、アメリカを

中心とした世界経済の不透明性が晴れれば、今、物価がオントラックで進んでいる

ということで、年内の不確実性がなくなれば、年内の利上げというのは選択肢とし

て排除するものではないというお考えでいいんでしょうか。先日の会見では 、すぐ

に利上げしないとおっしゃっていたんですが、すぐにというちょっと言葉の定義が

ですね、なかなか難しく、知りたくお願いします。

(答)

ちょっとこれまでの繰り返しになってしまいますけれども、米国経済の見方がより

しっかりしたものになるのにどれくらいの時間がかかるかというのは、今の時点で

何とも申し上げられないです。それが良いものになったところで、私どもの政策は

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どうなるかということは当然、私どもの方の経済・物価の動きや、その時点でどう

いうふうに推移しているかということ、それに伴って私どもの見通し、あるいは見

通しを巡るリスクにどういう変化が生まれているかいないかということに依存致し

ます。そのバランスで政策が決まってくるという、ちょっと繰り返しになって恐縮

ですが、お答えしか今のところはできないと思います。

以 上

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