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植田総裁記者会見(4月12日)
――G7終了後の鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣、植田総裁 G7議長国記者会見における総裁発
言
2023年4月14日
日本銀行
―― 於・ワシントンDC
2023年4月12日(水)
午後5時48分から約27分間(現地時間)
【冒頭発言】
私からは、今の鈴木大臣のお話の中の金融面のところについて少し補足させて頂きます。
最近の一部の金融機関を巡る動きに対して、関係当局による迅速かつ適切な対応がなされた結果、
金融システムの安定性は維持されているという認識が共有されました。その一方で、SNS等を通じ
た情報拡散の速さといった新たな要素には留意が必要だという見方も示されました。また、先行きを
みた場合に、依然として不確実性が高いので留意が必要であるという指摘もございました。
そのうえで、私からは、日本の消費者物価の動きについて若干コメント致しました。日本の消費者
物価指数は、コスト高を背景に 3%程度の上昇率となっていますけれども、今年度半ばにかけて 2%
を下回る水準に低下していくとみているというふうに説明致しました。そうしたことですので、日本
銀行は物価安定の目標の持続的・安定的な実現を目指して金融緩和を継続するというふうに申し上げ
たところでございます。取りあえず私からは以上です。
【問】
鈴木大臣と植田総裁にお伺いしたいと思います。
まず金融システム不安の関係なんですけれども、共同声明の中で金融システムの安定を維持するた
めに適切な行動をとる用意があるというふうに言及されていますが、具体的にどのようなことを想定
していらっしゃるかというのをまずお伺いしたいのが一問です。
もう一点なんですけれども、同じく金融システム不安の関係で、先日、IMFの経済見通しでも、
これが世界経済に与える影響などを言及されていますけれども、今後、この件が世界経済の下振れリ
スクについてどのように影響していくかというふうにご覧になっていらっしゃるのか、ひいては日本
の経済への影響についてもどのようにみていらっしゃるのかというところについてお伺いしたいと
思います。
【答】
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多少付け加えさせて頂きますと、大臣がおっしゃったことに加えまして、バーゼルⅢ以降は、バー
ゼルⅢに含まれるような様々な規制について、必ずしも完璧にインプリメントがされていない部分も
あるということですので、これがもう少しきちんとインプリメントされていくというようなことを中
期的に準備していかないといけない、あるいは努力していかないといけないということが一つあるか
なと思います。
それから、今後のリスクということでは、IMFのワールド・エコノミック・アウトルックにもあ
りますように、クレジット周りがどれぐらいということを、定量的にIMFが一つのシナリオを出し
ているわけですが、縮小していくかというのは難しいですが、その可能性について目配りをずっと続
けていかないといけないということだと思います。
【問】
植田総裁にお伺いします。先ほど、消費者物価についてのご説明がありましたけれども、欧米がビ
ハインド・ザ・カーブに陥った結果、足元のインフレとか金融不安を招いたという指摘があります。
足元、先ほどご紹介頂いた通り、日本でも 3%の物価の伸びが記録されて基調的な物価も上昇する中
で、日本も金融引き締めに遅れてビハインド・ザ・カーブに陥るというリスクをどの程度みていらっ
しゃるのか、お聞かせください。
【答】
インフレ率が 2%を上回ってビハインド・ザ・カーブというふうにおっしゃいましたが、そういう
ことになるリスクをどうみているかというご質問だったと思いますが、もちろん将来は不確実ですの
で、そういうことが絶対起こらないというふうに言い切れるとは思っておりません。ただ、現在の経
済情勢を前提としますと、2%をインフレ率がずっと上回ってそれが大きな問題を引き起こすという
リスクと、2%を下回ってしまって物価目標の達成が遠のいてしまう、 それによるいろいろなコスト、
両方を比較した場合にやはり後者の問題に焦点を当てた金融政策を行うのが適切であるというふう
に、今のところ考えています。
【問】
総裁にお伺いしたいんですけれども、今回金融政策の基本的な考え方をご説明されたということで
した。総裁が今回金融政策の基本的な考え方を説明されたのは、他の中央銀行の、あるいは他のG7
の国々がどういうふうに日本をみているからだというふうにお考えでしょうか。あと、今朝のぶら下
がりの際に、ほかの中央銀行の首脳との連携を強化したいということをおっしゃいましたけれども、
実際、何か、例えばパウエルさんですとか、そうした出席された方々とどういう交流があったのか、
そちらのご披露もお願いしたいなというふうに思います。
【答】
申し上げましたように、日本のインフレ動向および関連して金融政策についてコメントしたわけで
すけれども、その意図ないし背景はどういうことだったのかという趣旨のご質問だったと思いますが、
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毎回そうだと思いますが、今回も出席されたG7の多くの国の代表が、自国のインフレ・経済動向お
よび自国の金融政策を含む経済政策動向についてご発言される予定、ないし、されていましたので、
私からもインフレ動向および金融政策についてお話ししたということでございます。
あえて申し上げれば、他の多くの国ではインフレ率は非常に高い、そして下がってきているにして
も満足のいくところまではまだなかなか下がって こないというのが大きな問題意識だったわけです
が、それと日本がだいぶ違う状態にあるというコントラストが重要かと思いますので、日本からもお
話ししたということでございます。
それに対する反応も含めて、他のG7の代表の人たちとどういう話を個別にしたのかというご質問
が後半だったと思いますけれども、これは非常に多くのG7の参加国の首脳と個別に、あるいは立ち
話的にお話しすることが昨日今日できました。ただ、どなたとどういうお話をしたかということにつ
いては申し上げられないことになっていますので、取りあえずそこで止めさせて頂けたらと思います。
以 上