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高田審議委員記者会見(2月26日) [PDF 175KB]

SPEAKER記者会見(2月26日)

PUBLISHED27/02/2026, 00:00:00
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202 6 年 2 月 2 7 日

日本銀行

高田審議委員 記者会見

―― 202 6 年 2 月 26 日( 木 ) 午後 2 時から 約 3 5 分

於 京都 市

(問)

二 点ほどお伺いします。一点目が 、 本日の金融経済懇談会ではどのような意見交換

が行われたかということですね 。

二 点目は、京都府の経済の現状および先行きについてどのようにご覧になっておら

れるのか、この 二 点についてお伺いしたいと思います 。

(答)

今日の懇談会では、こちらの京都の行政 、 経済界、 金融界 を 代表 する方々から地域

経済が直面する課題の取り組みに関する貴重なお話ですとか、日本銀行の金融政策

運営に 関して 貴重なご意見を承った次第であります。非常に有益で 示唆 に富むご意

見を 頂いた ということについて、この場を借りて改めて出席 頂いた 方に 御 礼を申し

上げたいと思ってます。懇談会では、いろ いろ なお話を伺ったのでなかなかそれを

網羅的にお話するわけにもいかない の ですけれども、私なりに整理をして、印象と

か感想を申し上げたいと思います 。 まず 足元 の経済の状況ですけれども、地域間や

業種間 、 規模 毎 に景況感の差はありますけれども、全体と してみれば回復 の 動きが

続いて い るというご意見が多かったと思います。こちらの製造業の生産では、京都

特有という部分もあると思う の ですが 、 世界的な AI 関連需要の追い風を受ける企

業が多く、非常に 高 操業が続いて い るということがあります。それから観光面では 、

訪日外国人観光 客 の増加を受けまして宿泊のところでは高い稼働率を維持しつつ、

客室単価も上昇を続けて い るというお話を承りました。ただ、中小企業においては、

企業経営を取り巻く各種のコスト 上昇 に対して、価格転嫁がなかなか進まないと、

それから企業収益が圧縮されて事業継続にも必要な人材確保に十分な 賃上げ が難し

いとのご指摘も承っています。こうしたも と で、人材確保や人材の引き 留め に向け

て、 人手 不足感が強まる中で継続的な賃上げを実施していくためには、 DX であり

ますとか AI 活用を含めた合理化、それから生産性向上が不可欠であるというよう

なお話を中小 関連 の方からも伺ったというのは非常に心強いことかなというふうに

思います。 皆さま 方からも、官民連携 の 各種取り組み、それから金融面でのサポー

ト 、 それは単なるお金だけでは なくて事業改善支援とか事業承継であったりとか、

幅広いサポート、具体的なサポート と いう の でしょうか 、 こうしたところに対して

も尽力をしたいというお話があったということであります。一方 、 私ども日本銀行

に対しては、物価上昇 、 金融政策に基づく金利上昇など、これが地域の金融 ・ 経済

に与える影響 、 中でも中小企業というのでしょうか 、 目配りをして ほしい というよ

うなお話を承ったということで 、 それに対して われわれ も適切な政策 運営 を行って

いきたいというふうに思った次第であります。 われわれ としては、今後とも、この

中央銀行の立場から、賃金と物価が相互に参照しながら緩やかに上昇 する メカニズ

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ムが維持される も とで経済の持続的成長を目指していくということ 、 それから金融

システムの安定を確保すること 、 これを通じて関係の方々のご尽力が、地域経済の

健全な発展に つなが っていくよう改めてサポートしていきたい というふうに思いま

す。

それから 二 番目に 頂いた ご質問に対してということな の ですけれども、 われわれ 定

期的に日本銀行の京都支店の方が、管内の金融経済 概況 を報告してまして、直近が

2 月 10 日になる の ですけれども 、 京都 ・ 滋賀の景気については、一部に弱めの動き

が み られるものの緩やかに回復しているとの判断を示しております。この景気回復

の背景につきましては、まず供給面では 、 製造業の生産が世界的な AI 需要拡大の

波及を受ける業種、 それら分野 を中心に 高 操業を続けていること 、 これが下支えに

なっているというふうに思います。それから 需要 面では設備投資が増加傾向にある

ほか 、観光面でもですね 、 訪日観光客の増加がこちらの経済成長を押し上げている

というふうに考えております。ただし一方で、 これはもう全国的にもある の ですけ

ど 、 一部に弱めの動きとして 、 家計の支出については食料品 を 中心とした物価高騰

もありまして、どうしても節約意識 と いう の でしょうか 、 これが強まってスーパー

でありますとか小売業者辺りから指摘されているという点があろうかと思います 。

それから 、 今後については 、 製造業の生産では、 AI 関連需要が下支えすると 見込

まれ ますけれども、観光面においては春の行楽シーズンの予約が順調という声も聞

こえておりますし、全体として堅調さを維持していくと思って い ます。 ただ、グロ

ーバル経済の行方や、現在拡大しており ます AI 関連のところの持続性 、 それから

為替環境、グローバルサプライチェーンですとかそれに基づく変化だとか 、 なかな

かこの京都だけにとどまらない金融環境に対する不確実性はあるも の ですから、こ

うした不確実性が、京都の経済、それから物価に与える影響は十分注視していく必

要があるかなと思います。それからもう一つ加えるとすれば、やはりこの京都の 伝

統 と革新という の でしょうか 、 こうしたものに対して私も きわめて 感銘を受けたと

いうことでもありますし 、 また、これだけコンパクトにまとまった中に、 政・官 ・

金融それから事業という の でしょうか 、 こうしたものがオープンイノベーション を

もたらしてい るといったようなことに 、 特色を感じたという次第であります。

(問)

私から 、利上げ に関して 二 点ほどお伺いしたいんですけれども、午前中の講演では 、

高田さん 、 物価目標は 概ね 達成しているとして、今後も段階的にギアシフトを行っ

ていく途上にあるというご指摘をされています。段階的 に ということは 、 これ は や

はり次の 1% で終わりではなくて、更なる 利上げ も視野に入れているということか

なと理解するんですけれども 、 現時点で考えられている、適切な利上げペースある

いはターミナルレート 、 こういったものをどういうふうに考えているかというのを

伺えますでしょうか 。 市場では 4 月までで 1 回 、年内 2 回の 利上げ という見方が多

いと思いますけれども、もう少し早いペースでの利上げも必要になると想定してい

らっしゃるのかどうか 、 その辺りを伺えますか。これ が まず一 点です。

もう一つ関連して、仮に 3 月とか 4 月に利上げ が 行われなかった場合、物価が予想

以上に上振れするリスクや、意図せざる ビハイン ド・ザ・カーブ が生じるリスクが 、

どの程度高まるというふうに考えられていらっしゃいますでしょうか。

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(答)

今ご指摘 頂いた 点な の ですけれども、私自身はもう去年から物価目標のところは 概

ね 達成というような言い方をしておりますので、そういう意味からしますと、もう

既に今年 1 月の会合のところでも、 利上げ の提案をさせて 頂いて るということでご

ざいますので、これからはともかくとして、一応そういうスタンスであるというこ

とはまず申し上げておきたいということだと思います。そういう状況でありますか

ら、ある程度段階的にこれからも対応していくというような こと は基本的なスタン

スとして みてい るということです 。 ただ 、 今ご指摘 頂いた 点な の ですけれども、ペ

ースでありますとか、ターミナルレート と いうのは、これは今の時点ではなかなか

分かり づらいというふうに私も思って い まして、というのはや はり 今後の経済とか

物価とか 、 もしくは金融環境 とか ですね、こうしたものにやっぱり 左右 されるとい

うこと。それから、私も今年 1 月の段階でも先ほど申し上げたように、 利上げを と

いうことで申し上げて い る の ですけど 、 その背景には、海外のところの影響がや は

り 随分 大きいかなというふうに思っておりまして、今回のこちらの講演の中でも、

今年 2026 年は回復に向けた転換局面であるというような現状認識をさせて 頂いて お

りますので、その辺のところの具合もやはり十分に考慮に入れた うえ で 、 国内だけ

ではなくて海外の状況という の でしょうか、よりそちらのところも考えておきなが

ら対応したいというふうに思っております。ですから、 良く 中立金利でありますと

かターミナルレートというか、いろいろ議論はありますけれども 、 なかなか今、国

内の要因のところだけでその辺のところを簡単に申し上げられるというような状況

ではないかなと。そこはもう少し環境認識という の でしょうか、その辺を見極めた

うえ で考えていく必要があるというふうに思いますし、またペースについても、な

かなか例えば何 か 月とか、半年だとか 1 年だとかそういう別に決まったものがある

わけでも全くないわけで ありますから、あくまでも環境次第と、データ次第といい

ましょうか、また金融環境次第というようなことでやっぱり考えていくべき 。 特に

先ほどから繰り返しになりますけれども、今年 2026 年というのは 海外 環境も含めて

大きな変化 の [年 ]ということでもありますから 、 その辺は予断を 持って み ることで

はなくて 、 環境 について じっくり見極めていきたいと 、 そんなふうに考えていると

ころであります。

それから今後の動向ということも含めて 3 月 、 4 月にという 、 あまり 仮定 の条件を置

いた議論という のは なかなかしづらいとは思ってる の ですけれども、私としては別

に今の段階で ビハインド・ザ・カーブ になって い るとは思いません。ただ、今日の

講演 の中でもそうな の ですけれども、状況によってはそのリスクがあるケースもあ

るわけでありますから、極力そういうことにならないような対応を 取り たいという

認識 、 それが先ほどの前半のところで申し上げた、私の認識でありますとか 、 また

もしくは 1 月の段階で私なりの提案をさせて 頂いた といったところの背景になると

いうふうにご理解 頂け ればと思います。

(問)

昨日 、 日銀の新たな審議委員の人事 案 が発表されたと思うんですが、そこで報道で

は 利上げ に慎重な 二 人が選ばれたというふう にさ れています 。 これが 、 日銀の今後

の利上げに影響はあるのでしょうかというのが一点目です 。

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二 点目なんですけども、 それ で 、 円安がまた進んでいます 。 現在 156 円近辺という

水準ですけれども、この円安が 、 物価高にどう影響するのかっていう点についてお

考えをお聞かせください。

(答)

最初にご指摘 頂いた 、審議 委員 についてはですね、両 議院 の同意を得て内閣が任命

するということになって い ますので 、 私があまりコメントできる立場ではないとい

うことでご理解 頂け ればと思いますし、また 、 それについてはコメントは差し控え

させて 頂き たいということであります。

それから為替のところな の ですけれども 、 この為替のところについてどう受け止め

るか 、 その影響をどう考えるかということになる の ですけ れ ども、これ は なかなか

難しい状況といいましょうか、実は今日も参加者の中からは、為替についてのコメ

ントも結構ありましたし、またやっぱり今の為替の円安の中で、やっぱり物価が上

がって い るのでというようなご指摘もあった次第であります 。 ですから 、 そういう

意味で い いますと、この為替についてはプラスの面もマイナスの面もあるというこ

とじゃないかなというふうに思って い まして 、 こちらの京都なんかインバウンドに

ついては円安の方がっていうような部分もあるでしょうし、また大手の輸出企業 も

京都にはありますから、そうしたところについては 、 それはもちろんプラスという

ことではありますが、ただ今日ご参加 頂いた 比較的中堅 ・ 中小の方々からは、どち

らかというと物価が上がってというようなご指摘があった と 。 それから最近の状況

について 、 この 為替 の状況の影響ということで考えますと、やっぱり企業 行動 が前

向きになってきて い るというような 、 価格設定 行動 が前向きになってきてるという

行動 もありますので、為替のところが物価に影響しやすくなってきて い るという点

は 、 や はり あるんだろうと思って い ます。また同時にこの物価の影響が 、 基調的な

物価上昇率にある程度影響を与えていくというような部分なんかもありますので、

そういう面から われわれ もこの物価のところは非常に重視 を して考えているという

ことでもありますし 、 私自身は先ほどから申し上げておりますように 、 既に物価の

目標のところを概ね達成 を というような認識ということでもありますので 、 かねて

からということでもある の ですけれども 、 この 為替 というのは、経済・物価 、 いろ

いろ なものに影響を与える重要なファクターであるので、これについてはこれから

もよく見ていきたいなと 、 そんなふうに考えている次第でございます。

(問)

二点あるんですけれども 、一点目 は 、 もう既に概ね物価目標 を 達成されているとい

うお考えであれば、基本的には毎回の決定会合で利上げをご提案されるという理解

でいいのか 、 という点が一点目です。

二 点目は最近の長期金利の動きで 、 ご講演でも少し触れられているんですが、この

長期金利の上昇の背景の一つに、 政権 の財政政策への不安、あと日銀の利上げが遅

いためにインフレが 高進 するのではという、そういった構造的な要因 、 需給だけで

ない日本の経済政策に対する懸念っていうのを反映しているということも言えるか

と思うんですけれども 、 こうした財政に対する不安 、 これが長期金利の動きを不安

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定にするリス クっていうのはどのようにお考えでしょうか 。 債券市場に精通してい

らっしゃる高田委員の考えを 是非 伺いたいと思います。

(答)

まず一点目な の ですけれども、これ は 繰り返しになりますけれど 、 私も もう 去年か

ら 概ね 物価目標のところは達成 を という言い方をさせて 頂いて おります。そういう

状況の中で 、 お前 3 月どうすんだ 、 4 月どうすんだというご質問かもしれませんけれ

ども、これに関しては、その時々に考えていきたいということな の で 、 今の段階で

どうするというようなことを申し上げられ る 立場ではないということだと思います。

ただ、基本的な前提として先ほど申し上げたように、既に 2% の物価目標達成とい

うようなことでもあると認識をしているという 、 そこの認識は少なくとも今の時点

では変わっていないということでもございますし、またそこの中で 、 これからの環

境がもちろんどう変化するか という こともありますから 、 そこのところ次第でとい

うことではありますけれども 、 今の段階で申し上げるとしたら、その辺かなという

ふうに思います。

それから 二 番目の長期金利のところな の ですけれども、今日の講演のところでも申

し上げた の で すけれども、長期金利のいろ いろ な決定要因 と いう の でしょうか 、 こ

れにはいろ いろ なファクターがあると思って い ます。一つは 、 日本銀行 が決める 政

策金利みたいな部分もありますし、それからある程度長短金利差を中心として リス

ク・プレミアム と いう の でしょうか 、 そういうようなファクターというものもある

と思いますので 、 特に後者の リスク・プレミアム というような部分については、

様々な要因が絡んでくるのは確かです 。 そういう中で、市場の方々がいろ いろ なと

ころを気にされるというところで、これはもう市場参加者の意識によっても 随分 変

わってくるということだろうと 思います。 もちろん 需給 という部分もあるでしょう

し、またその需給というのはこれからのいろ いろ な政策という の でしょうか 、 発行

とか、償還であったりとかいう部分もあるでしょうし 、 また市場の中での 債券 に対

するニーズみたいなものもあるだろうと思いますから 、 そういうものをやっぱりよ

くよく見ていきたい。またそれは変化の要因でもございますから 、 そこはよく見て

いきたいというふうに思って い ます。財政ということでありますと、こ れはもう政

府、それから国会でのということとなりますから、 われわれ の方としては、そこの

ところについて、今申し上げられる状況でもないということではありますけれども、

ただ一般論として申し上げれば、そうしたところが不安定要因になるものもあるわ

けでありますから、そこのところに対して一定の安定を保ったような状況というも

のを重視していきたいなというふうに思っているということでございます。

(問)

私から 二 点伺いたいと思います。 一 点目は 、 高市政権とのコミュニケーションにつ

いて伺えればと思います 。 段階的なギアシフト 、利上げ というものを進めていく う

え で、高市政権とのコミュニケーションも欠かせないと思いますが、委員ご自身と

しては、これまでのコミュニケーション を どのように総括されていて、課題 感 等を

感じられているのか 、 何が必要なのかということをどのようにお考えになってるか

っていうのを伺いたいです 。

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もう一点 、 京都府経済の関連で伺いたいんですが 、 最後のところで新たな屋台骨と

いうことで新しい事業の創出 、 成長をということ を おっしゃっていますが、委員の

中で 何か具体的なイメージみたいなものがあるのかっていうのをちょっと伺えれば

と思います。

(答)

高市政権とのコミュニケーションということでございますけれども、正直申し上げ

て私自身がコミュニケーションして い るわけでもないも の ですから、そこのところ

はあくまでも一般論ということで、そういう意味での 市場と の と いうか 、 また当然

のことながら、政府の政策との意思疎通というか、そこは非常に重要だなというふ

うに思ってます。 そのうえで 私自身今考えておりますのは、私自身もそれから日本

銀行もそうだと思う の ですけれども、やっぱり非常に持続的な成長 と いう の でしょ

うか 、 しかも安定的な成長をや はり 重視したい と いうことだと思います 。 これまで

日本はなかなか大変なデフレ 下 というものに非常にあったわけでありますから 、 そ

ういう状況がようやく 日の目 を見るというか、デフレを脱却してきたというような

状況で 、 私の先ほどの言葉で言えば、 概ね 物価の目標がというような状況でもある

わけであります 。 しかもそれをより持続的なものとしていくためには、やっぱり成

長というようなものも重要であって、これまでもデフレ で 成長もないような状況か

らすれば、そこを回復していきたいと 、 そこに対して今 政権 の方も成長戦略であり

ますとか、もしくは景気対策であったりとか 、 そう いうような かたちで 成長を高め

ていく と いうのは、ある面では非常に望ましいことだと私は思いますので 、 そうし

たものをよりサポートするような 、 ただし同時に日本銀行の立場とすれば、物価の

ところ 、 それを持続的に安定的にというようなことを考えながらということだろう

と思います ので、そういう意味では 、 そうした面でベクトルを合わせながら、高い

日本の成長に向けてという気持ちだと私は理解しております。

それから 二 番目 に ご指摘 頂いた 、 新しい事業 と いう の でしょうか 、 非常に重要な議

論じゃないかなと思って い ます 。 特にこの京都経済ということで い いますと、伝統

と革新 と いう の でしょうか 。 伝統の中から新たなものが出てきてということですか

ら 、 今の例えば、世界的なこの AI のブーム に おける日本の産業を 牽引 して い く 、

また世界を牽引していくような企業が京都から出てきてるわけでありますけれども 、

そうしたところなんかも、一つの事例なんだろうと思 います 。 それからグローバル

ニッチと い われるような企業 群 なんかも出てきておりますので、なかなか今のこの

場で具体的なお名前まで申し上げるわけにはいかない の ですけれども 、 やっぱりそ

うしたところが非常に重要になってきて い るということ 、 また、そういう企業 群 の

存在というものが、こちらの京都の特色になって い ますし、またそういうものを、

私も先ほど申し上げた点でもある の ですけれども、ある程度狭いこの地域の中でコ

ンパクトに練り上げられるような 、 コミュニケーションをつけながら出て い くよう

な風土が何かあるのかなというふうにも思ってまして、その辺の鍵は何なのか と い

うのは私も皆さんにお聞きしたいようなところもある の ですけれども 、 そこを重視

していきたいなというふうに思って い ます。

(問)

午前中の講演で 国債 市場のところについて結構 分量 を 割かれて いまして 、 その点に

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ついてお伺いしたいんですけれども 、 減額についてはゆっくり時間をかけてやって

いってもいいんじゃないかという趣旨のお話があったと思うんですが、これはおっ

しゃるように今年の 6 月にも中間評価というのはありますけど 、 別に何か急いで減

額をする必要はないんじゃないかというお考えをお持ちという理解でよろしいのか

どうかということと、あともう一点 、 例外的な状況では、柔軟に対応ということな

んですけれども、この文章を細かいところまで書かれてることを見ると 、 どちらか

というと柔軟に対応していく必要性というのを、何か重きを お かれて い らっ しゃる

のかなっていう印象を持つんですけど 、 そういった点どういうふうにお 考え になっ

て い るんでしょうか 。

(答)

国債の減額のところについて 、 も う 既に始められておりますので、その流れの中で

と いうことだと思います。それから、 6 月にまた中間評価を という ことになる の で

すけれども 、 別にその前に何とかとかいうことよりも、今日申し上げたのは、あく

までも一般論的なところ と いうことかと思います。ですから、もちろん YCC も止

めてるわけでありますし、自由なもしくは市場機能にということではありますけれ

ども、やはりその変動具合によっては先ほども申し上げた リスク・プレミアム が上

がり 過ぎ てしまう と 、 そうなると逆に市場機能が 歪んで しまったりとか、市場機能

が不全になってしまうリスク と いうのは、私もこの 40 年間債券市場を見ております

と、やっぱり局面局面によっては起こ る こともある。ですから、そういう意味から

すると、ある程度時間をかけながら、丁寧に対応していくというのはやっぱり必要

なんだろうなというのが、前半部分のところであります。それから 、 それと関連す

る部分もある の ですが 、 後半部分でご指摘 頂いた 例外的な状況という の でしょうか、

そういう リスク・プレミアム が 過度 に上がってしまうような状況 、 そういったとき

には、やはりある程度オペも含めた、そういう 思案 に入れるというか、そういうメ

ニューもある程度念頭に置きながら対応していく と いうのは、こういう局面におい

ては、一つ重要な点ではないかと。それをすぐにどうするかということは別にして

も、少なくともそういうメニューというものが存在するということを念頭に置いて

考えていくということは 、 私は重要じゃないかなと思ってますので、そのための

様々な手段というのはいくつかございますけれども、そういうものをある程度念頭

に置きながら 、 そんな かたちで 私自身も考えているということであります。

(問)

本日の懇談会で 、 中国との関係悪化に伴う 影響 の話が出たかどうかということと、

あと 、 この中国関係悪化の影響が今後の利上げ判断に影響するかどうかはどう見て

らっしゃるか、これについて、よろしくお願いします。

(答)

今日の 懇談 の中では特にその話は出ておりません。ただ私もこちらに参りましてか

らいろ いろ な方とお話をさせて 頂いて ますし、私自身も場合によってはインバウン

ドのところで影響があるのかどうかということも、一つの関心点ではありました。

その観点からしますと 、 いろいろお話をお伺いしておりますと、インバウンドのと

ころ 、 観光のところについて 、 もちろんある程度その 減少 というものはあるけれど

も、その部分 、 国内部分が増えたりとか 、 他の国からの方が増えたりしてらっしゃ

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るということな の で、当初私が 思って い たほど 、あまり影響はないのかなというふ

うには思っているところでございます 。 ただもちろん 、 これは業種によっても 、 ま

た同じ観光でも、分野によって多少影響がございますので 、 そこは ややまだら な影

響はあるのかなという よ うには思って い ます 。 それから中国との関係がこれからの

金融政策にという点な の ですけれども、もちろん、全てのことが風が吹けば桶屋で

すから、全てのことは われわれ も考えながらということではあります が、 ただ逆に

い えば 、 海外の大きな要因の中の一つとしてはもちろん考えておりますけれども 、

それが全てというようなものでもないということではありますので 、 世界の中でも

いろ いろ なことが起きておりますので、そうしたものを われわれ も常に注 視しなが

ら、もちろんそ の 中には 、 中国のところの状況というものも考えてはおりますけれ

ども、それが全てということではないというふうに考えてい き ながら、いろんなも

のに目配りをしながら、 われわれ も今後の対応を考えていきたいなというふうに思

って い ます。

(問)

冒頭の質問に 被る んですけれども、金融政策について 、利上げ のペースとか具体的

に何月にっていうのはもちろん都度都度お考えっていうことを理解したんですけれ

ども、挨拶文でですね 、 「 もう一段の ギア シフト 」 と記載されてまして 、 この 「 も

う一段の 」 が示す意味合いっていうのは、早期にまず 1% に上げるべきっていう感

じなのか 、 それともペースをもう少し早めた方がいい 、 何か具体的なイメージがな

くても早めた方がいいのか 、 何かその辺どういう意図で入れられたのか教えてくだ

さい。

(答)

正直申し上げてそんなに深い意図があるわけではない と いうところな の で、全般的

に ギア シフトという言葉を使わせて 頂いて おります。そういう意味でいうと、この

5、 6 年 を 振り返りますと 、 海外なんかでは非常に早いペースだとか、場合によって

は倍速 、 3 倍速でみたいな話があったわけでありますけれども 、 日本の場合は別に

そういうような状況ではないということだと私は思って い ますので、そういう意味

では、普通の 通り の段階的にというような かたちで ですから 、 私も 1 月の段階で提

案をさせて 頂いて おりますが、そこではあくまでも 0.75[% ]から 1% へというよう

な段階でというようなことでもありますし 、 またそれはもう一段 の ギアシフトと言

われれば、そういうことだと思って い ますので 、 正直申し上げてそんなに深い意味

で申し上げたわけではない の で、ちょっとがっかりされるかもしれませんけれども 、

そんなところが私の今の考えであります。

(問)

質問は京都の企業金融環境について のことで ございまして、 二面あるのですが、 一

つは倒産の件数が去年、京都の場合でも他の地域もそうかもしれませんが、年間の

倒産件数が十数年ぶりの多さになっておりまして 、 こういったことは今日の 懇談 の

中で話が出たのかどうかということと 、 および金利の上昇とか 、 あるいはゼロゼロ

融資とかそういう一般的な話あるんですけど 、 京都において何か 特異 なものとか、

あるいは注目すべきこととかありましたら教えてください。

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もう 一 個は 、 企業の会計の不正に 揺れる 企業が 、 京都の大企業でもありまして 、 ご

存知かと思いますけども 、 そういう中でその 一 社に限らず、他の会社でも、 事 の大

小 は あれ、結構会計の不正がこのところ相次いでおりますので、これが京都の企業

における環境とか 、ないしは 広く見て日本の信認とか円の通貨の信認とかに関して

何か影響があるかどうかについてご見解を 頂け ますでしょうか 。

(答)

京都の金融ということだと思う の ですけれども、私もすいません 、 具体的にあまり

京都の倒産状況ということ を 把握して い るわけではない の ですけれども、ただご指

摘のように今日の 懇談 の中でも、京都の中における倒産のことを、課題とされるお

話も何件 か 出ております。これは私もいくつかの地域も お 邪魔させて 頂いて ますけ

れども 、 最近でいうとや はり 倒産件数 が ちょっと増えてます。ただ、全般的に申し

上げるのは、これは別に京都だけではない の ですけれども 、 件数 は 増えてる の です

が、全体の倒産額といいましょうか、もしくは金融機関の側から い うと信 用コスト

にすごく影響を与えるというような状況ではあまりないということだと思います。

ただちょうど 2020 年以降のゼロゼロ融資というようなところで 、 これがある程度終

わったということ。それからもう一つは、やはり私どももそうなんですけれども 、

2024 年からわれわれ 利上げ を始めております。それからちょうどベアにつきまして

も、 2023 年ぐらいからという かたちで 上がってきた。それからその頃から物価も上

がってきてます。それから仕入れコストも上がってきてるというような 、 いわゆる

価格 、 賃金、それから金利も上がってきてるというような状況も出てきております

ので、そういうような状況の中で、どうしてもそれに対応しづらいというような か

たち の中で、一部倒産が出てきたりとか 、場合 によってはその中での事業承継、事

業の継続ということに対しての問題が生じてくるというような部分で 、倒産 から事

業承継 、M&A といったような動きが出てきて い る。これは全国的な動きでもある

の ですけれども、京都の中においても、当然出てきて い る現象だというふうに思っ

て い ます。ですから 、 この辺については今日の懇談会の中の 皆さま 方の課題認識の

中にもある の ですけれども、その中で特にや はり 今回 われわれ も非常に感銘といい

ましょうか、関心を持ったのは、金融機関の側も、そうした動きに対応していく必

要があるのではないかと 、 すなわち、単純に貸出というようなことだけではなくて、

それに対応した再生であったりとか 、 それをより具体的に個別で対応していくとい

うか、そういうようなことを 気 にしていきたいと 、 対応していきたいというような

ことをおっしゃる金融機関が増えてきて い るというのも、一つの 京都 の中の特色で

もあるのではないか、そういう意識を持った金融機関の関係者が増えてき てる の で

はないかというところは重要な点ではないかなというふうに思います。

それから 二 番目のところの会計の問題ということな の ですけれども、特別に私の方

で個別の企業のところに、あまり申し上げる こと もない の ですけれども、ただ 、 京

都に限ったことではない の ですけれども、私も 倒産 の動向、全国的に拝見しており

ますと、や はり 一部そういう会計のところの問題が出てきてるということだろうと

は思います。ただこれ が 、京都の一つの特色になったりとか 、特筆 される点という

ことでも私はないのかなというふうに思っているところではありますけれども、た

だ 、 先ほど申し上げた、その前半部分の倒産の動向でありますとか、そういう部分

も含めて、一つの変化の時期というような状況の中で、こうした現象がやや生じや

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すい部分 と いうのも、この局面としてはあるかもしれませんから、そういう中で金

融機関 の側 、それから資本市場の 側 というんでしょうか 、 そういうふうな状況の中

で、より目配りをしていくというか、そういうことが重要な のでは ないかなという

ふうに思って い る次第でございます。

以 上

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