CBWCENTRAL BANK WATCHEROFFICIAL COMMUNICATION MONITOR
← BACK TO LIVE WIRE
Bank of JapanPress conferenceJAPDF

総裁記者会見(10月24日) [PDF 197KB]

SPEAKER記者会見(10月24日)

PUBLISHED28/10/2024, 00:00:00
EVENT / LOCATIONNot stated
OFFICIAL DOCUMENTPDF VIEW
OPEN IN NEW TAB ↗

This browser cannot display the PDF here. Open the official document ↗

READ EXTRACTED TEXT SEARCHABLE / ACCESSIBLE VERSION

1

植田総裁記者会見(10月24日)

――G20終了後の加藤財務大臣兼内閣府特命担当大臣、植田総裁 共同記者会見における総裁発言

2024年10月28日

日本銀行

―― 於・ワシントンDC

2024年10月24日(木)

午後2時20分から約18分間(現地時間)

【冒頭発言】

私から若干付け加えますと、世界経済等に関するセッションですが、G20発足以来の世界経済の

長期的な構造変化を振り返り、今後の課題等を議論致しました。そのうえで、従来と同様、世界経済

の見通しやリスクについて、率直な意見交換を行ったところです。私からは、中央銀行の立場から、

近年の世界的な貿易活動や直接投資の構造変化が、経済・物価情勢にどのような影響を与えるかを議

論するフォーラムとしてG20は引き続き重要な役割を果たしていくというふうに発言致しました。

それから、金融セクター等に関するセッションですが、ここではクロスボーダー決済や資産のトーク

ン化等について議論致しました。私からは、引き続きFSBや基準設定主体における作業をしっかり

進めていくことが重要というふうに申し上げました。

【問】

植田総裁に伺いたいんですけれども、 総裁は最近の講演や会見で、 今後の利上げの判断に当たって、

米国をはじめとする海外経済を注視するという姿勢を繰り返し述べられています。特に、米国経済の

先行きについては依然不透明だという認識も示されてきましたが、今回G20などの会議に参加され

てですね、この辺の認識がどのように変わったか、それから特に、直前に迫っているアメリカの大統

領選のですね、不確実性についてどういうふうにお考えになっているかというのを伺えますか。

【答】

まず、大統領選については、皆さん、選ばれた大統領はどういう政策をするか、そしてどちらが選

ばれるか分からないということで不確実性が高いなということは気にされていたところですが、どっ

ちに転ぶかは分かりませんし、私も特別な情報を持っていないので、それ以上のことはちょっと申し

上げられないというふうに思います。それから、米国経済を中心として、何か今回の会合で追加的な

情報ないし認識が得られたかという点ですけれども、素直に申し上げまして、ごく最近のデータがそ

こそこいい、ということから、雇用統計等ですね、多少アメリカ経済の先行きについて楽観論も少し

2

広がりつつあるかな、という気も致しました。ただ冷静に考えてみますと、その前は少し暗いデータ

が出ていたわけで、その後はちょっといいデータが出ているということですので、もう少しこのいい

データが長く続くのか、あるいは一時的な振れに過ぎないのかということについて分析を深めないと

いけないな、というふうに思ったところです。

【問】

足元で為替の円安が進行しています。物価の上振れリスクに対するご認識と政策判断の時間的余裕

があると言えるのかどうかについてお願い致します。

【答】

足元の円安傾向の日本のインフレ率への影響というご質問だと思うんですけれども、これは先ほど

申し上げましたような米国経済に関する見方の振れ、それが特に足元はちょっと楽観的な方に振れて

る可能性があるというような背景のもとで起こってる現象、他の要因もありますが、というふうに思

いますので、円安だけではなくて、その背後にあるアメリカ経済動向に対する見方、その他大統領選

も関係しているかもしれませんが、この全体をみたうえで、それが日本の物価にどういう影響をする

かということを、丹念に分析して見極めていくということかなと思っております。

【問】

時間的余裕は。

【答】

一応、時間的な余裕はあるというふうに考えております。

【問】

マーケットは最近、8 月初旬の大きな混乱からは安定してきたように思いますが、マーケットの不

安定な状態というのは解消されたのか、まだいろいろリスクが残っているのかという点をお願いした

いです。

マーケットやアメリカ経済の動向全体を踏まえて、世界経済について、総裁ご自身は以前に比べて

若干リスクは後退したというご認識なのか、改めての確認をお願いします。

【答】

マーケット動向ですけれども、 一応、 引き続き不安定な状況にある、 あるいは例えばインプライド・

ボラティリティ等をみても、一部のマーケットではかなり高い状態が続いているというふうに考えて

おります。今後については、先ほど申し上げましたように、これを生み出している背後にある経済に

関する認識がどういうふうにいくかということも含めて考えたいと思います。

それも含めて、世界経済全体ということですけれども、全体としてはソフトランディングが実現し

3

ていくという認識は引き続き皆さんの中にあると思いますけれども、国毎にある程度のばらつき、か

なりのばらつきがあるというところに皆さん注意を払っているという点はあったかな、というふうに

今回の会合を通じてみておりました。

【問】

植田総裁にお聞きしたいんですけれども、コミュニケの中でもですね、今回の世界経済のソフトラ

ンディングについていい見通しを持っている一方で、複数の課題が残っているというかたちで書かれ

ています。前回はソフトランディングに向けて可能性が高まっているということがありましたけれど

も、ここについてはいくぶん前回のときよりも下方リスクが高まってきているという認識なのか、こ

の辺りの微妙な議論の内容ですね、もう少し具体的に伺いたいなという点があります。

【答】

世界経済のリスクの方ですけれども、下方リスクとしては、やはり多くの方が指摘していたのは地

政学的リスクですね。具体的には中東情勢であったり、引き続いているロシア、ウクライナの戦争の

話、それからインフレはだいぶ収まってきたんですけれども、ひょっとしてインフレ予想が高止まり

するっていうリスクはあるかないかという点も多少議論されたかと思います。それから、今ここまで

出ましたような金融市場のボラティリティの高さ等が指摘されました。一方で、上方リスクとして、

AI等の技術進歩が思った以上にうまく生産性を向上させていくという点もあり得るかな、というこ

とだったかと思います。

以 上

VIEW ORIGINAL OFFICIAL SOURCE ↗DOWNLOAD OFFICIAL PDF ↓